オリンピック・パラリンピックの英国代表チームを支える「KEIO 2020 project」の代表として、2021年度、約120人の塾生を率いた。チームの練習のサポートや歓迎イベントは、コロナ禍でかなわぬ事態に。それでも、英国視察で学んだ“Home from Home” の精神を胸に、遠隔でのおもてなしに尽力した。その一つ、選手に贈った二次元コード付きの折り紙メダルは、塾生や商店街、英国市民からの応援動画が流れる仕掛けが大きな話題に。「困難な時にリーダーとしてどう振る舞い前に進むか、人間力を鍛えられた気がします」。研究にも貪欲で、3年時には「衛星設計コンテスト」で文部科学大臣賞を受賞。専門の制御理論をどう生かすかは思案中だ。「大学院では技術と社会の関わりをじっくり考えてみたい」
(広報誌『塾』2022 WINTER(No.313)「Portrait」掲載時点)